2023年 今年遊んで良かったゲーム9選

 

十三機兵防衛圏

13sar.jp

アドベンチャーとシミュレーションとを世界観によって見事に融合させた、世紀の傑作。

13人の主人公たちの軌跡が複雑に絡み合い、謎が謎を呼ぶ濃密なストーリーが展開されるアドベンチャーモードと、機兵というコマに指示を出して拠点を防衛する、爽快感と絶望感あふれるシミュレーションモードを"味変"の如く交互に遊ぶことで、脳が限界を迎えるまでいつまでも遊べてしまう魔力がある。

特筆すべきはそのグラフィック。特にキャラクターの絵柄やモーションの出来には目を見張るものがあり、動かしているだけでも楽しい。2Dとは思えないほどとにかくよく動く。

まだやってない人の脳ミソを奪って自分に移植したいゲームランキング1位。

(ちょうかわいい)

 

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

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ブレスオブザワイルドをプレイした時、こんなに面白いゲームは二度と遊べないんだろうな…と思っていたら、その想定を遥か上空に飛び越えていったゲーム。

前作の約三倍相当の広大な世界で、ひたすら好奇心を刺激され続ける黄金の旅路。その中で、現実の時間の流れは歪みに歪み、気が付けば一週間経っており、私は大いに体調を崩した。これほどまでにやめどきを与えてくれないゲームをほかに知らない。

前作で感じたいくつかの不満点もすっかり鳴りを潜めており、あらゆる意味で続編として完璧なパワーアップを遂げている。DLCなどの展開は無いらしいが、実際完成されているので大いに納得できる(でもマスターモードだけは欲しかった)

 

ウルトラハンド、常に予想外を生み出す

 

ゴーストトリック

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巧舟」の二文字に釣られてプレイした口だが、期待していた"節"成分は期待通りにお腹いっぱい摂取することができた。大満足。

「主人公の正体」という大筋の謎と、それを取り巻く一癖も二癖もあるキャラクターたちを軸に進行していくストーリーは、とにかく続きが気になってしまい、やや歯ごたえのあるナゾトキにも常にモチベーション高く立ち向かっていけた。

場の状況を細かく把握したうえで、特定のタイミングで思い切って行動しなければ突破できない局面も多く、じっくり考えるフェイズとぐんぐん突き進んでいくフェイズのメリハリが楽しい。

 

スーパーマリオブラザーズ ワンダー

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11年ぶりの2Dマリオは、ゲームの根源的なおもしろさをとことん突き詰めた、究極のアクションゲームだった。

バッジとステージとキャラクターという三要素を掛け合わせることで、非常に細かく難易度を調整できるようになっている。これにより、初心者からゲーマーまで幅広く楽しめる構造を実現している。

かんたんなステージをむずかしく。むずかしいステージをかんたんに。これこそ、万人を満足させるための娯楽としての理想形だろう。

マリオ映画で久しぶりにマリオをやってみたくなった人向けのゲームとして、これ以上なく良くできていて、今年一年を通じたマリオマーケティングの見事さにただ感心するほかない。

なにこれ

 

大神 絶景版

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言わずと知れた名作3Dアクション。

これまた言わずと知れた名曲、『太陽は昇る』を聴くために始めたと言っても過言ではないが、実際に感動させられたのはその直前に流れる曲、『「Reset」~「ありがとう」バージョン』であった。ありがとう、イッスン…

ラスボス戦自体はあんまり強くなくて肩透かし感があったが、これに関しては勝手な期待が上回りすぎた感が否めない。

ゲーム全体を通して、「誰でもクリアまでたどり着けるように」という開発のやさしさ、遊びやすさを随所で感じた。ラスボスの弱っちさもその一つであろう。ストーリーやキャラがとても魅力的なゲームであるからこそ、他の要因で詰まってしまわないような工夫がよく凝らされている。万人に自信を持って薦められる一作。

言い表せない熱い何か

 

ピクミン4

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超超超待望のピクミン2ベースのピクミン新作。この日を何年待ったか…。

長年夢見てきたものがそのまま現実に出力されたかのようなゲームで、もじどおり夢中でむさぼった。

特に秀逸だったのがサウンド関係。今作はシリーズ初の試みとして、ピクミン一匹一匹の足音が鳴るようになっているのだが、これが大正解。ピクミンたちの実在感や、大量にぞろぞろと引き連れている感覚がグッと増して、ただ移動しているだけでも楽しい。

他にも、狭いトンネルをくぐる際の音の反響や、深い水に潜った時の音がこもる感じなど、ピクミンの星にいるという没入感が強く感じられ、とにかく耳が楽しいゲームだった。

 

王の穴17Fの構造を考えた人、怒らないから出て来なさい。

ピクミンがなぜか2匹余分にカウントされるバグ

 

ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅

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ナンバリングモンスターズシリーズの続編。

ストーリーやダンジョン等は賛否がわかれる作品だが、配合の楽しさに関してはシリーズ随一と言える出来で、自分は重度の配合オタクなので十分すぎるほど楽しめた。特に検索配合機能が優秀で、未所持のモンスターを生み出せる組み合わせを自動で検索できるようになったので、図鑑埋めが捗った。更に配合の仕様変更も素晴らしく、位階配合を繰り返すのみでは高いランクのモンスターを生み出せなくなったため、組み合わせを探す楽しさもプラスされている。

総じて、配合のおもしろさを突き詰めたゲーム。

モンスターズシリーズで図鑑を埋めたのは今作が初

 

イカゲーム

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今年を象徴するゲームを選べと言われたらこれ。今年発売じゃないらしいけど。

かわいらしい見た目からはまるで想像が付かない、恐ろしいほどの中毒性を秘めている。

果物を落下させて大きな果物を作っていくだけのシンプルなゲームなのだが、運要素と実力要素の配分が絶妙で、「次ならもっとうまくやれるはず」という感情を刺激され、いつまでも飽きることなく遊んでしまう。

また、果物が成長する際のポコッという小気味いい効果音や、スイカを完成させると言った「小規模な快感」は各種に散りばめられているものの、エンディングや実績コンプと言った「大きな達成感」を直接与える要素は用意されていないのも、このゲームの中毒性を高めている一因だろう。

要するに、やめどきは自分で決めるしかないのだ。

「小規模な快感」を積みかさねて「大きな達成感」に

 

余談だが、このゲームは自分でやるより人がやっているのを見る方が楽しい気がする。

 

ファイアーエムブレム エンゲージ

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今年一番遊んだゲーム。

歴代FEの主人公たちの力を借りながら攻略していくゲームなのだが、システムや演出面もまた歴代の集大成と言っていいクオリティ。特に、GBA三作のドットアニメーションを担当していた方が今作の3Dアニメーションも監修しているのが大きい。ハッタリを効かせまくったカッコよさ全振りのクリティカルモーションの数々に、プレイ中は終始メロメロ。戦闘アニメを飛ばすなんてとんでもない。特に王族クラスは全員専用モーションがある凝りっぷり。フロラージュの物理クリティカルは一回見とけ。

知恵と工夫を総動員してようやくクリアできる絶妙な難易度、自由度の高い育成システムなど、ゲームそのものの手触りもスキがなく、常に脳ミソが気持ちいい感覚があった。

クリアした瞬間の「育て上げたこの仲間たちと、もう二度と戦えないんだ…」という強い喪失感、つまるところ"もう一度はじめからやりたくなる魔力"が極めて強く、相当な精神力がなければこの誘惑を振り切ることはできない。自分は三周目でようやく脱出できた。(三周目クリア後も、四周目に入るか本気で迷った)

あふれ出るGBAFEのエッセンス

 

 

以上、今年遊んで良かったゲームの紹介でした。

来年も、たくさんの素敵なゲームと出会えますように!